2012/03/25

TCM08 : 「なんとなく思っていること」に形をつける

文章の構成やビジネスプランなど、「考える」ことを助けてくれるさまざまなツールやフレームワークがあります。

このブログを書くときも、文章の構成を考えるためのツールを使っています。
しかし、ツールを使った便利さや効果を感じる一方で、ツールと自分との間にミゾを感じることもよくあるのです。

52 weeks #37 - in the shadows


たとえば、先の文章構成を考えるようなツールで、マスのなかに主題を書くというステップがあります。
しかし、自分が言いたいと思っていることが何なのかわからなければ、そもそも書きようがないわけです。

こうしたツールでは、「こういうテーマに沿って考える」ことは教えてくれますが、そのマスに入れる自分の考えまでは、とうぜん教えてはくれないのです。


ぼんやりした思いに輪郭をつけていく


考えは、大抵ぼんやりとした「思い」からはじまります。
「それが何か」まではハッキリとわからなくても、そうした「思いがある」ことだけはわかるものです。

そして、はじめはぼんやりとした考えであっても、それが具体化されれば既存のツールやフレームワークにのせられるわけです。

具体化された状態とは、そのぼんやりとした思いについて「何のために、いつ、だれが、どこで、何を、どうするのか」といった問いかけに答えられるということです。

TCMでこのぼんやりとした思いに輪郭をつけていきます。

真ん中にぼんやりとした思いを書いてマルで囲みます。次に、その思いに対して「これはどういう意味?」や「どうすること?」、「では、どうなればいい?」など、あいまいな部分に繰り返し問いかけるのです。

こうして枝を一つひとつ伸ばしていくと、ぼんやりとした考えが次第に具体化されていくわけです。