それも取り組むことが大きいなら、1回限りではなく継続して取り組む必要があります。
しかしながら、「そのために何をするか」というのもなかなか思いつかないですし、仮に思いついたとしても、すぐに効果を実感できなければ続けることの方が面倒になります。
その行動でいいのか迷いがあるならなおさらです。
TCMで行動へのパスを通す
■TCMの書き方(トライアングルコミュニケーションモデル公式サイト)
TCMを書くとき、私はノートの端にあらかじめアクションリストの枠を作っておきます。下方向へ伸ばした枝がノートの下端に到達するころには、何らかの行動を思いついているからです。
後でタスク管理システムに思いついた行動を登録する時には、このリストを見たほうが早いのです。
ところで、行動を具体化するだけなら下方向だけでいのでは?と思われるかもしれません。さらに言うなら、中心にある言葉を分解して行動を具体化していくなら、TCMでなくても他のツールでもできると思うかもしれません。
既存のツールでもできることを、それでもTCMを使ってやるのには理由があります。
それは、上方向に伸ばして行き着いた自身の価値観から、下方向に伸ばして具体化した行動までのパスが通るからです。
仮にTCMで上方向も伸ばして思いついた行動が、単純に具体化した時と同じ行動であったとしても、その見え方は大いに異なります。
「そうすることで何が得られるのか」を問いかけ、上に枝を伸ばしていくことで、やりたい事や自身の価値観を頭の中に展開(ロード)した状態になります。
その状態で今度は下に向かって具体化していくわけです。
そうして生まれた行動は、最上位にある自身の価値観からのパスが通っています。
TCMで具体化した行動は納得感、あるいは確信を裏付けにして実行することになるのです。