2012/02/11

TCM02 : 戦略フェーズでTCMを使うたったひとつの理由

やりたいことを実現する、あるいは困っていることを解決するなら何らかの行動が必要になります。
それも取り組むことが大きいなら、1回限りではなく継続して取り組む必要があります。

しかしながら、「そのために何をするか」というのもなかなか思いつかないですし、仮に思いついたとしても、すぐに効果を実感できなければ続けることの方が面倒になります。
その行動でいいのか迷いがあるならなおさらです。

Schachmatt ...


TCMで行動へのパスを通す


■TCMの書き方(トライアングルコミュニケーションモデル公式サイト)

TCMを書くとき、私はノートの端にあらかじめアクションリストの枠を作っておきます。下方向へ伸ばした枝がノートの下端に到達するころには、何らかの行動を思いついているからです。
後でタスク管理システムに思いついた行動を登録する時には、このリストを見たほうが早いのです。

ところで、行動を具体化するだけなら下方向だけでいのでは?と思われるかもしれません。さらに言うなら、中心にある言葉を分解して行動を具体化していくなら、TCMでなくても他のツールでもできると思うかもしれません。

既存のツールでもできることを、それでもTCMを使ってやるのには理由があります。
それは、上方向に伸ばして行き着いた自身の価値観から、下方向に伸ばして具体化した行動までのパスが通るからです。

仮にTCMで上方向も伸ばして思いついた行動が、単純に具体化した時と同じ行動であったとしても、その見え方は大いに異なります。

「そうすることで何が得られるのか」を問いかけ、上に枝を伸ばしていくことで、やりたい事や自身の価値観を頭の中に展開(ロード)した状態になります。
その状態で今度は下に向かって具体化していくわけです。

そうして生まれた行動は、最上位にある自身の価値観からのパスが通っています。
TCMで具体化した行動は納得感、あるいは確信を裏付けにして実行することになるのです。