TCMを書くときのファーストステップは、考えたいテーマを書いてマルで囲むことです。
テーマは「○○したい」、あるいは「○○に困っている」という形になります。
しかし、書いてみたいと思ったテーマが、すぐには「○○したい」や「困っている」といった形に当てはまらないこともあります。
このときアタマの中では、「なんとなくこのテーマ…」という記憶の保持と、「したい」「困っている」の形に当てはめようとする動きが同時に行われています。
この状態では、なかなか「書きたいテーマを書いてマルで囲む」ことができず、ペンをもったまま紙面上で立ち止まることになるわけです。
これについて、まず思いついたことをそのまま書いてみることをおすすめします。
長くなってしまっても、はっきりしてなくてもいいから、まず書くのです。
その後で、「したい」や「困っている」形に、書きだした言葉を加工すればいいわけです。
長いならば「つまり一言で言うと?」を繰り返し問いかけて、中心となる言葉を探ります。
はっきりしていないなら、もうすこし具体化してみます。
書きだした内容にもよりますが、「なぜそのテーマが気になっているのか?」や「そのテーマについてどう感じているのか?」、「そのテーマがどうなるといいのか?」などの問いかけをすると、きっかけをつかめるように思います。
ちょっと寄り道をするかもしれませんが、ペンをもったまま迷子になるよりは、ずっと時間とエネルギーを節約できるのです。
書きだすことによって、その書きだしたところまでがいったん確定されることになります。受けとめられたという安心感が次のアクションを出やすくするのです。
こういった理由が釈然としないならば、頭の中で無形の情報を扱うよりも、書きだして有形のものとしたほうがずっと扱いやすいことには納得がいくでしょう。
悩んだら、まずそれを書いてしまうのです。