ついダラダラと過ごしてしまいがちな休日も、あらかじめレールを敷いておくことで意義ある形で再現することができます。
これはたんに、「休日にやることリスト」を作っておくという話ではありません。
頭と自分、双方が納得できる流れがあるとうまくいくということです。
平日は時間がないから休日にやろうと思っていたことが、実際に取りかかってみたら、あちこちから気になることが溢れ出して、気づいたらもう夜…なんてことがよくありました。
何か調べたいことがあったのに、参照先で見た情報がトリガーになって、次々に「あれもこれも」が頭の中に溢れ、結局、時間だけを浪費するのです。
一つひとつは簡単なタスクでも、集まればそれなりの大きさになるわけですし、「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」という状態になります。
頭が騒ぎたてているわけです。
この状態で、頭に「このことについて考えて」という指示を与えたとしても、そっぽをむかれるだけです。
そこで、頭が「気になる」こともうまく受け止めるフローを作っておきます。
休日のファーストタスクは、頭の要求に応えることから始めます。
先週の進捗、新たに気になっていることをいったん書きだした上で、やると決めたものをタスクリストに移します。
そして、作業中に気になりだしたこと、思い出したことなどは、今、取り組くんでいるタスクリストではなく、別のシステムに預けます。
別のシステムに預けるのは、今やることに集中したいからです。
頭としても、その時々浮かんだことが記録されたことで、「なにか大事なことかも知れないから」と覚えておこうとする必要がなくなります。
気になったことに完了のフラグを立てる、いったん、きちんとした形で受け止めることが大事なのです。
フローの中にはこの時に書きとめた「気になること」を見返し、判断する時間があります。やると決めたものはその時にタスクリストに移します。
シンプルで信頼できる循環の仕組みがあるので、双方が安心して「今」に向き合えるのです。