実際、この基準を多用することが多いのです。
毎日いろいろなことに頭を悩ましている場合でも、悩んでいいのは「自分がコントロールできることだけ」と決めています。
これには「これは自分がコントロールできることか」という自問がついてまわります。
一見、この質問は自分と周りを切り離す質問に思えるかもしれません。
でも逆です。
なぜならこの質問をしだすと、「自分がコントロールできること」を探すようになるからです。
例えば、仕事を頼んだ相手が期限を守らなかったとします。
期限を伝えたにも関わらず守らないのは相手ですから、このことは自分でコントロールできることではないと考えるかもしれません。
でも、この自問の下にもう一歩踏み込んだ時、途中で進捗状況を確認するとか、自分にできることがまだあるわけです。
あの人は期限を守るとか、いつもルーズだからとかその人の信用問題の話もあるでしょうが、それこそ自分でコントロールできることではありません。
人は、自分でコントロールできないことにイラ立ちます。
もし今抱えている問題を今すぐ解決できるなら、もう少し穏やかでいられるでしょう。
ブラックボックスの中身を思い悩むより、自分がコントロールできることは何かを考えたほうがずっとストレスフリーになれるのです。