2011/11/17

何がどうなると「終わり」なのか

「何がどうなると始まりなのか」とはあまり考えたことがありません。
大抵のことは、「始まり」が日時で示されることが多いからです。

「どうなると仕事が始まるのか」という疑問に悩まされることは少ないでしょう。
始業時間というものがありますし、1分でも遅れれば遅刻とされるほどその定義は厳格です。

A Moment

時間に縛られない働き方をしている場合でも、その「終わり」よりは明確なはずです。
どこが「始まり」とも「終わり」とも言えない働き方をしているということもあるのでしょうが、それでも決して無限ではないはずなのです。

「何がどうなると終わりなのか」と周囲にたずねれば、幅広い答えが返ってくるでしょう。

終業時間だから「終わり」という場合もあれば、みんなが帰りだしたら「終わり」という場合もあります。
今日やるタスクが0になったら「終わり」だという場合もあれば、できるだけ明日やる分に手をつけたら「終わり」という場合もあるでしょう。

仕事の「終わり」は、その「始まり」よりももっと幅広く解釈されているのです。

「なにがどうなると終わり」なのかが明確ではないのなら、そこに千差万別の解釈が存在するのは自然でしょう。
「始まり」の条件が時間であっても、「終わり」の条件が決して時間とは限らないわけですから、終業時間を過ぎて「残業」に突入することも当然なのです。

「始まり」は受身でいても始まりますが、「終わり」についてはもっと意識的になる必要があるわけです。